末永く愛用していく・・そんな感性を育む「本革製品」

01.jpg ”使い捨て”の時代は過ぎ去り、今は”消費”と”保存”のバランスを大切にする・・そんな意識のある時代へと移行してきているように感じています。上手に消費しながらも、大切に使い続ける気持ちを大切にする・・そんな感覚でしょうか。

”使い続ける”感覚を育む上では、「本革製品」がとても有効なアイテムとなるものと思っています。大切に使用していると”革素材”は古くなるにつれて、とても味わい深いものへと変化していくものです。経年変化の美しさがあるのも、革素材ならではの特徴のひとつですよね。

もちろん、品質の高い(上質な)革素材でなければ、美しい経年変化を見せてはくれません。素材が上質であるからこそ、耐久性も高く、末永く活用していくことができるものとなるのです。ここでは、メンズ財布(男性用財布)を中心に本物志向の上質本革に着目。様々な種類の本革素材を対象に本格的な革財布(メンズ)を厳選してご紹介していきたいと思います。

2018年04月14日

「丈夫な革財布」「耐久性の高い革財布」のどちらを求めますか?!

■”丈夫な革財布”と”耐久性の高い革財布”の違い。



本革財布の強さを表す言葉として、「丈夫なな財布」という表現と「耐久性の高い財布」といった
表現があります。一般的には、あまり区別されることなく、”強い革財布ですよ”ということを
伝えるために使われている言葉ですので、さほど気にする必要はないのですが・・。

それでも革財布の特徴を知る上で、その言葉に秘められている要素・実体を把握しておくことは、損には
ならないかと。

誰かに財布をプレゼントしたいと考えた時、できれば長く愛用して貰えるような財布を贈りたいものですよね。

男性への革財布プレゼント!失敗しない贈り物ポイント&革財布。

そんな参考になるものと思いますので、「丈夫な革財布」と「耐久性の高い財布」の違いに関してお話してみたいと思います。


■”革財布の丈夫さ”=”強い革財布”。「革の強度」及び「縫製強度」が高いことを意味しています。



基本的に、「丈夫な革財布」の場合には、単純「強い革財布(強度の高い)」という意味を表しています。
革素材を引っ張ったり、せん断力が加わったときに、革素材が千切れたりしない「革素材の強度」があること。

そして、財布の革パーツがそれぞれ分断してしまわない「縫製強度」が高いことを意味しているのです。

時折、勘違いしやすいのが、「キズが付きにくい」ということと「丈夫である」ということは、また別の要素
ですので、誤解のないように。”丈夫な財布”であっても、「キズが付きにくい革財布」と「キズが付きやすいけど丈夫な財布」が存在していますので。

丈夫なブライドルレザー財布とは?!

■”耐久性の高い財布”とは「末永く活用していくことができる財布」。



対して、「耐久性の高い財布」というのは、別の言葉で言い換えると「末永く活用していくことが出来る財布」となります。

ここでポイントととなるのが、”末永く活用していくことが出来る財布”となるためには、”丈夫さ”があるだけでは、事足らないということです。

使い続けていく上で、「財布が型崩れしない(丈夫)」という要素は必要ではありますが、それ以外にも、「嫌な感じに変色しない」「朽ちた感じの風情とはならない」などの要素も大切なものとなるものです。

”色の変化”に関して言えば、経年変化によって、「レトロな風情」「アンティークな風合い」「野生的な風合い」といった感覚で感じられる色彩変化であれば、心地よく使い続けることが出来ますが・・。「汚らしい色合い」「単に汚れたような風合い」「老朽化をイメージさせる風情」へと変化していくようだと、いくら財布の形としては保っていたとしても、使い続ける気が起こらないものとなってしまうものです。

実際、「丈夫な財布」であったとしても、経年変化が美しくない財布も多々存在していることから、「丈夫な財布」と「耐久性の高い財布」とは区別して 位置づけられているのです。


■具体的な事例による「丈夫さ」と「耐久性」の違い要素。



もう少し詳しく、”丈夫な財布”と”耐久性の高い財布”の違いについて、具体的な事例をもとにお話してみたいと思います。

代表的な”耐久性の高い財布”に位置づけられているものに「コードバン財布」があります。革財布の中でも、最も耐久性の高い財布に位置づけられているひとつです。

実際のコードバン財布に関しては、こちら「日本革ブランド・革職人創作の「コードバン財布」」のサイトをご参照してみていただければと思います。

”コードバン素材”が他の革素材と比較したときの違いとして、最も異なる要素となるものが2つあります。
ひとつが「一層構造の革素材である」ということ、もうひとつが「緻密で方向性の揃った繊維構造を有している」ということです。

まず「一層構造の革素材」に関して言うと、一般的に多くの革素材は”二層構造”を有しています。薄い表面の皮層 (”銀面”と呼ばれています)とその基盤を作り上げている「繊維層」から成っています。

実は、革素材の耐久性に影響を与える要素のひとつとなるのが「銀面」の存在。”銀面”は薄い表面層なので、時間経過とともに基盤となっている繊維層との乖離が起きてくることがあります。

”膨れ””浮き”と呼ばれるもので、水の付着などの繰り返しによって、局所的に発生してくる出来事です。この銀面の乖離が起きると、財布として使い続けるのに不適切なものとなってしまうのです。

”コードバン”には、この「銀面」がありません。コードバン層と呼ばれる”繊維層”だけで構成されている
革素材だからです。ゆえに、時間経過にともなった「銀面の乖離(膨れなど)」が発生しないことから、末永く活用していきやすい革財布となるというわけです。


次に「緻密で方向性の揃った繊維構造を有している」ことに関して。一般的な革素材は、皮繊維が複雑に絡み合っているものです。

皮繊維が絡み合っているということは、せん断力に対して、高い強度を有するということにも繋がります。
しかし、コードバンの場合には、同じ方向に繊維が揃っています。緻密な繊維構造となっていますので、皮面に対する衝撃には、強度を発揮します。また、繊維方向に対して直角方向からの力(せん断力)には、高い強度を有しています。

しかし、繊維方向と同じ方向に加わる力(せん断力)に対しては、脆さがあるんですね。男性の腕力であれば、繊維方向 にコートバンを千切る(せん断)ことが出来るのです。

この2つの要素を事例とすると、わかりやすいのではないかと思うのですが、”コードバン”は繊維方向に対して丈夫ではない(弱い)革素材ながら、高い耐久性を有していることになるんですね。

それは実際、コードバン財布を、繊維方向に無理やり引きちぎるような力(せん断力)が加わるようなことは、通常の生活シーンでは無いわけで・・高い耐久性(銀面が無いなど)を誇る革財布となるわけです。繊維方向以外から加わる力に対しては、丈夫さがありますしね。
タグ:革財布
posted by honkawa00 at 17:59 | 本革財布コラム
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