末永く愛用していく・・そんな感性を育む「本革製品」

01.jpg ”使い捨て”の時代は過ぎ去り、今は”消費”と”保存”のバランスを大切にする・・そんな意識のある時代へと移行してきているように感じています。上手に消費しながらも、大切に使い続ける気持ちを大切にする・・そんな感覚でしょうか。

”使い続ける”感覚を育む上では、「本革製品」がとても有効なアイテムとなるものと思っています。大切に使用していると”革素材”は古くなるにつれて、とても味わい深いものへと変化していくものです。経年変化の美しさがあるのも、革素材ならではの特徴のひとつですよね。

もちろん、品質の高い(上質な)革素材でなければ、美しい経年変化を見せてはくれません。素材が上質であるからこそ、耐久性も高く、末永く活用していくことができるものとなるのです。ここでは、メンズ財布(男性用財布)を中心に本物志向の上質本革に着目。様々な種類の本革素材を対象に本格的な革財布(メンズ)を厳選してご紹介していきたいと思います。

”本革素材別”のおすすめ革財布「メンズ」情報

”革財布”といっても、原材料となる「皮の種類」によって、”特性”も異なれば”風合い”などイメージも大きな違いがあるものです。また、同じ原皮を用いていても「仕上げ方法(加工技術)」が異なれば、これまた”特性””風合い”に個性が生じてくるもの。仕上げが施された段階での”革素材”によって個性が決まってくることになります。

ここでは、財布(メンズ)として世界的にも人気のある代表的な”革素材”ごとに、革素材の特徴も踏まえて、おすすめの革財布をご紹介したいと思います。

コードバン(蝋引き仕上げ)の長財布|堅さ感、高耐久性。

co-03.jpg「コードバン」は馬革(農耕馬)の一部分からしか採取することができない希少な革素材です。最大の特徴が”繊維密度の高さ”。繊維が規則正しく緻密に配置されていることから、革素材の特性として、「高耐久性」「光沢感」「堅さ感」があげられます。特に、革素材の中で最も耐久性の高い革と位置づけられていることから、古の時代から世界的にステータスの高い革として活用されいます。

そんな”コードバン”を「蝋引き仕上げ」で加工した革を使用、日本の革職人によって創作されている長財布がこちらの「コードバン長財布」です。限定個数販売の商品で、在庫が無い期間のほうが長いため、再入荷のタイミングでしか購入ができない財布となっています。


コードバン財布(メンズ)の特集はこちら。


ブライドルレザー(bridle)の長財布|堅さ感、耐久性、男性的

sa-05.jpg「ブライドルレザー」は馬具に用いられている牛革を原皮として、蝋引き加工によって仕上げられる革素材です。英国伝統的な技術によって創作されているイギリスを代表する革素材となっています。

”ブライドルレザー”の特徴としては、”ブルーム”と呼ばれる白い粉状の物質が革表面に浮き出てくること。革に染み込ませた”蝋”が粉状に噴出したもので、ブライドルレザーであることの証ともなっています。このブルームによって、常に革表面が保護、乾燥などを防ぐことから特別なメンテナンスも不要で末永く愛用できる耐久性を有しているのです。こちらは、そんなブライドルレザーを使用した「ブライドルレザー長財布」。本革ならではの少々無骨さと男性的な風合いが魅力の財布となります。


ブライドルレザー財布(メンズ)の特集はこちら。


マットーネ(イタリアンカーフ)の長財布|滑らかな肌触り

smn-05.jpg 「マットーネ」はイタリアカーフ(子牛革)を原皮として、卵白を使用した特殊なガゼイン加工によって創出される革素材です。子牛革ならではの、程よい堅さ感も残しながら・・なんといっても、美しい艶感と革表面の”なめらかな肌触り”が最大の特徴となっています。カゼイン加工ならではの革表情なんですね。使いながら、”艶”が増していく及び深みを帯びていく色調となること(美しい経年変化)も魅力のひとつとなっています。

こちらは、そんな”マットーネ”を使用した「マットーネ長財布」。”通常の開きデザイン”と”ファスナーデザイン”及び”編み込み革デザイン”の3種類の長財布デザインが揃っています。


イタリアンレザー財布(メンズ)の特集はこちら。


ミルルバボックス(イタリアオイルレザー)の長財布|シックな風情

maru11.jpg ”マットーネ”と同じ製法(パケッタ)で創出されるイタリアオイルレザーが”ミネルバボックス”です。”マットーネ”と比較したときの大きな違いは、素材の”艶感の有無”。ミネルバボックスは艶感を抑えたマットな色彩となっているのが特徴となっています。それによって、とても”シック”で”大人の風情”溢れる革表情が魅力となります。

そんな”ミネルバボックス”を素材に使用した財布シリーズ「マルティーニ」が登場しました。長財布が2種類、ファスナー長財布、二つ折り財布、小銭入れ、名刺入れのラインナップが揃っています。”上質感”と”シックな風合い”を持った、本物志向のメンズ財布シリーズとなるのではないでしょうか。


パティーナ(牛ヌメ革)の長財布|ナチュラル感

patina01.jpg イタリアの名門老舗タンナー”ワルピエ社”が創出している イタリア製ヌメ革が「BUTTERO(ブッテーロ)」です。 世界的に高品質のヌメ革として、ステータスを築いている革素材 です。

そんなBUTTERO(ブッテーロ)を素材として創作されている匠の 革財布シリーズが「PARINA(パティーナ)」。 ラウンドファスナー長財布・長財布・二つ折り財布・名刺入れ・小銭入れなどのラインナップが揃っています。


ナポレオンカーフの長財布|経年変化の美しさ、しなやかさ

n02.jpg 「ナポレオンカーフ」は、イタリア最高峰に位置づけられている”オイルドヌバック”です。イタリアンカーフをベースとして、起毛加工をした上でオイルを浸透させることで創出される革素材です。最大の特徴となるのが「経年変化の美しさと速さ」です。本革素材の中では、最も短期間で美しい経年変化を見せてくれる素材といえるのではないでしょうか。

こちらは、そんなナポレオンカーフを使用した「ナポレオンカーフ財布」シリーズです。 開きタイプ、ファスナータイプ、デザインタイプの異なる長財布バリエーションが揃っているのも魅力です。共通して、本革と思えないほどの”しなやかさ”を有しているのが特徴。革の堅さが苦手な人におすすめの財布シリーズです。


クロコダイル(マットクロコダイル)の長財布|ステータス、高級感

n04.jpg 世界的に最もステータスが高く、高級革素材に位置づけられているのが「クロコダイル」です。クロコダイル特有の”鱗柄”がデザインとしても大きな魅力を感じさせてくれる要素となっています。高級素材であるがゆえに、”偽物”も多く出まわっているのには注意が必要。クロコダイルと呼べるのは4種類の鰐革(スモールクロコダイル、ラージクロコダイル、ナイルクロコダイル 、シャムワニ)だけであることは覚えておきたい要素です。

こちらは、クロコダイル素材の中でも最高級に位置づけられる「スモールクロコダイル長財布」です。上質のスモールクロコであれば10万円以上の価格となるのが通常。落ち着いた風合いが魅力のマット仕上げとなっています。


WILDSWANS ワイルドスワンズ

wild00.jpg 「丈夫で長持ちする道具作り」を企業コンセプトとして誕生した日本の革製品プランドが”WILDSWANS(ワイルドスワンズ)”です。

ヨーロッパのレザーを中心に、厳選した素材を徹底的なこだわりと長い時間をかけて仕上げて行く・・そんな”思い”が伝わるような上質な革財布ラインナップが魅力となっています。


FARO ファーロ

faro02.jpg 無駄を省いたシンプルなデザインをコンセプトとした中に高い技術力と機能性、美しさが秘められている・・そんな 革製品作りをしている日本製革ブランドが「FARO(ファーロ)」です。

FAROは、「薄さ(軽量・スリム)と強度」を両立させるために、 0.4mmと極薄にすいた革を2枚貼り合わせることで強度を保つ “ベタ貼り”という技術を用いた財布アイテムが特徴。 上品さとスリムデザインが魅力のメンズ財布ラインナップが揃っています。


本革「財布」contents

”新発売情報””気になる革財布””おすすめの財布”など個別のメンズ財布に関する情報(記事)を各カテゴリー別に”特集”として分類しています。ご参考にしていただければ幸いです。

2018年04月14日

「丈夫な革財布」「耐久性の高い革財布」のどちらを求めますか?!

■”丈夫な革財布”と”耐久性の高い革財布”の違い。



本革財布の強さを表す言葉として、「丈夫なな財布」という表現と「耐久性の高い財布」といった
表現があります。一般的には、あまり区別されることなく、”強い革財布ですよ”ということを
伝えるために使われている言葉ですので、さほど気にする必要はないのですが・・。

それでも革財布の特徴を知る上で、その言葉に秘められている要素・実体を把握しておくことは、損には
ならないかと。

誰かに財布をプレゼントしたいと考えた時、できれば長く愛用して貰えるような財布を贈りたいものですよね。

男性への革財布プレゼント!失敗しない贈り物ポイント&革財布。

そんな参考になるものと思いますので、「丈夫な革財布」と「耐久性の高い財布」の違いに関してお話してみたいと思います。


■”革財布の丈夫さ”=”強い革財布”。「革の強度」及び「縫製強度」が高いことを意味しています。



基本的に、「丈夫な革財布」の場合には、単純「強い革財布(強度の高い)」という意味を表しています。
革素材を引っ張ったり、せん断力が加わったときに、革素材が千切れたりしない「革素材の強度」があること。

そして、財布の革パーツがそれぞれ分断してしまわない「縫製強度」が高いことを意味しているのです。

時折、勘違いしやすいのが、「キズが付きにくい」ということと「丈夫である」ということは、また別の要素
ですので、誤解のないように。”丈夫な財布”であっても、「キズが付きにくい革財布」と「キズが付きやすいけど丈夫な財布」が存在していますので。

丈夫なブライドルレザー財布とは?!

■”耐久性の高い財布”とは「末永く活用していくことができる財布」。



対して、「耐久性の高い財布」というのは、別の言葉で言い換えると「末永く活用していくことが出来る財布」となります。

ここでポイントととなるのが、”末永く活用していくことが出来る財布”となるためには、”丈夫さ”があるだけでは、事足らないということです。

使い続けていく上で、「財布が型崩れしない(丈夫)」という要素は必要ではありますが、それ以外にも、「嫌な感じに変色しない」「朽ちた感じの風情とはならない」などの要素も大切なものとなるものです。

”色の変化”に関して言えば、経年変化によって、「レトロな風情」「アンティークな風合い」「野生的な風合い」といった感覚で感じられる色彩変化であれば、心地よく使い続けることが出来ますが・・。「汚らしい色合い」「単に汚れたような風合い」「老朽化をイメージさせる風情」へと変化していくようだと、いくら財布の形としては保っていたとしても、使い続ける気が起こらないものとなってしまうものです。

実際、「丈夫な財布」であったとしても、経年変化が美しくない財布も多々存在していることから、「丈夫な財布」と「耐久性の高い財布」とは区別して 位置づけられているのです。


■具体的な事例による「丈夫さ」と「耐久性」の違い要素。



もう少し詳しく、”丈夫な財布”と”耐久性の高い財布”の違いについて、具体的な事例をもとにお話してみたいと思います。

代表的な”耐久性の高い財布”に位置づけられているものに「コードバン財布」があります。革財布の中でも、最も耐久性の高い財布に位置づけられているひとつです。

実際のコードバン財布に関しては、こちら「日本革ブランド・革職人創作の「コードバン財布」」のサイトをご参照してみていただければと思います。

”コードバン素材”が他の革素材と比較したときの違いとして、最も異なる要素となるものが2つあります。
ひとつが「一層構造の革素材である」ということ、もうひとつが「緻密で方向性の揃った繊維構造を有している」ということです。

まず「一層構造の革素材」に関して言うと、一般的に多くの革素材は”二層構造”を有しています。薄い表面の皮層 (”銀面”と呼ばれています)とその基盤を作り上げている「繊維層」から成っています。

実は、革素材の耐久性に影響を与える要素のひとつとなるのが「銀面」の存在。”銀面”は薄い表面層なので、時間経過とともに基盤となっている繊維層との乖離が起きてくることがあります。

”膨れ””浮き”と呼ばれるもので、水の付着などの繰り返しによって、局所的に発生してくる出来事です。この銀面の乖離が起きると、財布として使い続けるのに不適切なものとなってしまうのです。

”コードバン”には、この「銀面」がありません。コードバン層と呼ばれる”繊維層”だけで構成されている
革素材だからです。ゆえに、時間経過にともなった「銀面の乖離(膨れなど)」が発生しないことから、末永く活用していきやすい革財布となるというわけです。


次に「緻密で方向性の揃った繊維構造を有している」ことに関して。一般的な革素材は、皮繊維が複雑に絡み合っているものです。

皮繊維が絡み合っているということは、せん断力に対して、高い強度を有するということにも繋がります。
しかし、コードバンの場合には、同じ方向に繊維が揃っています。緻密な繊維構造となっていますので、皮面に対する衝撃には、強度を発揮します。また、繊維方向に対して直角方向からの力(せん断力)には、高い強度を有しています。

しかし、繊維方向と同じ方向に加わる力(せん断力)に対しては、脆さがあるんですね。男性の腕力であれば、繊維方向 にコートバンを千切る(せん断)ことが出来るのです。

この2つの要素を事例とすると、わかりやすいのではないかと思うのですが、”コードバン”は繊維方向に対して丈夫ではない(弱い)革素材ながら、高い耐久性を有していることになるんですね。

それは実際、コードバン財布を、繊維方向に無理やり引きちぎるような力(せん断力)が加わるようなことは、通常の生活シーンでは無いわけで・・高い耐久性(銀面が無いなど)を誇る革財布となるわけです。繊維方向以外から加わる力に対しては、丈夫さがありますしね。
タグ:革財布
posted by honkawa00 at 17:59 | 本革財布コラム
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本革メンズ折財布

本物志向のメンズ革財布「二つ折り財布」一覧。

普段、あまりバッグを活用していない方に人気の”二つ折りデザイン財布”は、ポケットら納めて持ち歩くことが多くなるもの。必然的に、キズを負いやすく、財布の型崩れも生じやすいことから、長財布以上に”強度””耐久性”が求められる要素となります。 本物志向の”丈夫な本革仕様二つ折り財布”LISTをご参照いただければと思います。